野球肘検診のメリット

野球肘検診の大きなメリットは以下の2つに大別されると考えます。

 

1)成長期である選手の個々の身体特性(上肢・下肢・体幹の柔軟性など)を測定し、改善の必要がある場合にはその部位を改善する方法を指導し、パフォーマンスの向上につなげる。

 

結果として球速がいきなり上がった・コントロールが安定するようになったという選手も多く認めます。

 

 

2)痛みの出ていない初期の段階で野球肘(特に上腕骨小頭障害)を見つけ、手術を必要とする段階になるまでに食い止める。また例え手術を要する段階であったとしても、早期(終末期でなく進行期)に発見することで侵襲の少ない手術方法(内視鏡など)にて完治を目指すことができる。

 

初期の段階では痛みが全くない、もしくは殆どない場合が大多数です。終末期のような重度の野球肘の場合は手術を行ったとしても完治が難しく、将来的に変形性肘関節症となり可動域制限や労作時痛が問題となります。一方、初期や進行期の段階では保存療法や手術療法にて完治が可能となりえます。つまり検診で異常が見つかった選手は、たとえ手術が必要になったとしても完治する可能性は高いといえます。

 

 

以上の2点の理由から特に骨・関節の成長が未発達な小・中学校の選手に関しましては、野球肘検診に参加していただく事を強くお薦めします。

 

 

NPO法人奈良野球少年を守る会はこのような理由から「野球肘検診」を定期的に行います。

野球少年を障害から守り、スポーツをより楽しんでもらえるように積極的なご参加とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

野球肘内側部障害 小さな骨片のように見える 肘にストレスがかかっていることを表す  (小学生)
野球肘内側部障害 小さな骨片のように見える 肘にストレスがかかっていることを表す (小学生)
野球肘外側部障害(小頭障害) で手術になった例 骨、軟骨が壊死している (中学生)
野球肘外側部障害(小頭障害) で手術になった例 骨、軟骨が壊死している (中学生)